2020年12月30日

2021年の目標どう立てる?|2020年12月の座談会

東京で、強く、美しく、賢く働く40代以降の人のためのメディア「Beautiful 40’s(ビューティフルフォーティーズ)」。2020年最後、12月の座談会は「2021年の目標をどう立てる?」。混乱だらけの2020年を乗り越えて、来年の生き方を考えました。

左・編集長 池田美樹 twitter
中・プロデューサー 福光みなみ
右・プロデューサー 守山菜穂子 twitter

 

美樹: 2020年。想像もしない1年が終わろうとしているね。

菜穂子: 悲しい別れや変化、仕事面の混乱があったという人も多いと思います。行政や医療に従事する皆様にも本当に感謝ですね。

みなみ: うん。今年の初めには、まさか、こんなことになるなんて思いもしなかった。

美樹: 「40’s」は2020年2月4日に一般社団法人化したけど、その時はまだ、コロナ禍の世の中はまったく想像できなかったよね。

菜穂子: イベントとかワイン会など、集まる機会を〜!と思っていたけど。もちろん、ひとつも開催できなかった。

美樹: 一般社団法人化を記念して、いろいろな仕掛けを考えてたのにね……。本当に残念。

みなみ: イベント場所の下見に行ったりしてたよね。実現したら楽しかっただろうなあ!

菜穂子: でも、Zoomでリモート座談会という「新手法」ができたのは良かった。あとは新メンバーが加入してくれたし、変化もありました。

美樹: そうそう、新メンバー・干場弓子さんの「Sensual 60’s」の記事も始まったよね。

菜穂子: 個人的には、家族やパートナーシップについて、住まいや色の大切さ、仕事への向き合い方など、いろいろ考え直しましたね。自分にとって大事なことの優先順位をつけ直す、いいきっかけにはなりました。

美樹: そうだね。私も仕事や生活をいろいろとシンプル化させた年だった気がする。

みなみ: 考えるきっかけをもらったっていう感じだよね。

 

目標って立てなきゃいけないの?
美樹の素朴なギモン

菜穂子: では気を取り直して。年末恒例!「来年の目標」について話していきたいと思います。

美樹: 私さ、そもそも、目標って立てなきゃいけないものかなと思ってる。

菜穂子: うう〜、また出鼻をくじきましたね(苦笑)。

美樹: 目標を立てると、その方向にしかものごとを進めようとしないから。ハプニング派の私としては楽しくないのよね。

みなみ: ええ? 美樹さん、わりと目標ちゃんと立ててる印象だったけど……。

菜穂子: 美樹さんは、目標を瞬発的に決めるんだけど、その発表の仕方がうまいから、いかにも「前々から準備してました」って感じになるんじゃない(笑)。

美樹: それは言える(笑)。

菜穂子: ちなみに去年の座談会では「2020年は、放送大学に入って心理学を極めるのが目標!」って言ってました。

美樹: そうだった! 実は無事に放送大学の3年次に編入できて、前期に「発達心理学概論」と「女性のキャリアデザインの展開」という講義の単位を取ったよ。今は「心理学概論」と「今日のメンタルヘルス」というのをちょうどやってるところ。

菜穂子: 放送大学って、卒業まで何年かかるの?

美樹: 普通の大学と同じで、4年だよ。私は3年次に編入しているから、がんばれば2年かな。

菜穂子: では55歳ぐらいで、心理学の学位が取れるんですね。これは「中長期目標」か。

美樹: いやいや、そんなに一気に単位は取れないので、最長の10年間かけるくらいのつもりでのんびりやるよ(笑)。その後大学院にもう一度行って、国家資格公認心理師を目指してるんだ。

みなみ: 10年計画! すごい……。

菜穂子: 63歳ぐらいまでには、ってことですか。今、お話を聞いていて思ったんですけど、年齢を経てくると「今年の目標」っていう短期ではなくて、やや中長期の目標を立てる方がしっくり来ませんか? 

美樹: なるほど、「今年の目標」と聞いてしっくりしないのは、そういうことかもしれない!

菜穂子: 日頃の仕事や、生活があって忙しいから、1年でなかなか、何かを成し遂げられないよね。でも緩やかに変化して、成長はしたいから。

美樹: そういえば今年、「VIAキャラクター・ストレングス」を使って自分の「強み」について学ぶ機会があったんだけど、これはポジティブ心理学者のピーターソン博士とセリグマン博士が開発した、「自分の強み」がわかるツールなのよ。

みなみ: 私もそれ、やったことがある!

菜穂子: ふむふむ。私は初耳。人材開発の界隈で有名な「ストレングス・ファインダー」とは違うのね。

美樹: うん、VIAは無料で受けられるしおすすめ。それによると私の「強み」トップ5は「好奇心」「審美眼」「熱意」「誠実さ」「向学心」だったので……。

菜穂子: 好奇心・向学心・審美眼でやりたいことを見つけて、それを熱意・誠実さで実行していくんだね。わかる。

みなみ: 実際の行動に裏打ちされてるから、説得力あるなー!

美樹: そう! 2021年も、特に目標は立てず、好奇心のおもむくままに行動します(笑)!!

みなみ: 短期は好奇心のおもむくままに、中長期ではご自分の成長をきちんと考えている感じ。いいですね。

 

「自分と周りがこうなりたい」と
妄想からスタートするみなみの1年

菜穂子: みなみさんは、オリジナルの「目標設定シート」を作って、毎年、年始にやりたいことをキッチリ書き出してから1年をスタートしている計画派、と有名です。

美樹: すごいよね〜。

みなみ: うん。でも実は私も、元は目標をたてるのが苦手だったのよね。シートを書き始めたのは、4年ぐらい前かなあ。

美樹: そうなんだ! 昔から目標設定型なんだと思ってた。

みなみ: 2人目の子どもを産んで、産休から仕事に復帰したのち、転職した年の年末かな。あまりに慌ただしくて、時間があっという間に過ぎちゃうの。年末にふと「あれっ、私、今年1年、何をやったっけ……?」って呆然となって。

菜穂子: 相当いろんなことしてたはずだけどね。忙し過ぎて、記憶が飛んでたんだね(笑)。

みなみ: そう。それで、翌年の「なりたい状態」を年初に書き出して、年末にそのシートを見ながら振り返ることにしたんです。「今年1年、何ができたか・できなかったか」が検証できるよね。もしシートに書いたことができなかったとしても、少なくとも「こういう年だった」って、自分で振り返ることはできます。

美樹: 具体的には、どんな風にシートを作るの?

みなみ: やり方としてはまず「12か月後に、自分がどういう風になっていたいか」を「カテゴリ別」に決めます。「状態」から考えるのがコツ。「やること」からは考えないんだよね。「12か月後に、自分と自分の周りがこうなっていたらいいなあ」っていう妄想からスタートする。

菜穂子: それはいいね。「やること」から考えると、あれもやらなきゃ、これも、と焦ってしまうことがあるから。

美樹: 「タスク」になると疲れるよね。

みなみ: そう、しかもカテゴリ別にじっくり妄想します(笑)。

美樹: うんうん。

みなみ: カテゴリは毎年ちょっとずつ変わってるけど、「家族」「健康」「自分」「楽しみ」「仕事」……と今年は8つあったかな。その年々で、興味の範囲が変わると入れ替わるものもある。

菜穂子: 「家族」の、来年の理想の状態を考える。「楽しみ」の、理想の状態を考える。こんな感じね。

みなみ: そう。例えば「健康」カテゴリついて、理想の状態を「自分の体重を平均◯◯kg台にキープしておく」と妄想する。そこから「週2回ジムに行く!」とタスクにして、その後、ジムの予約を入れまくるところまでやってしまうよ。

菜穂子: なるほど、妄想から「これをやったら、そこにたどり着ける」という具体的なタスクに落とし込んで、スケジューリングまでしてしまうんだね。

みなみ: 「家族」カテゴリだと、理想の状態は「子どもが自分の良いところを見つけて、いきいきと楽しそうに過ごせる」。その妄想から「いろんなイベントに一緒に行く」とタスクにして、具体的に週末のイベントを調べて、予定を入れる。

美樹: スケジュールに入れちゃえば、必ずやるものね。

みなみ: この妄想と、タスクは、一覧にして、紙に書いて持ち歩いてる。時々見直せば、その瞬間の自分と、なりたい妄想を冷静に見返せるので良いよ。

菜穂子: 年初のイメージを、年末までしっかり引っ張れそう。このやり方だと、行き当たりばったりにならないね。やっぱり仕事ができる人は、目標設定の仕方がうまいんだよなあ。

みなみ: 実は久々に書籍『7つの習慣』を読み返してるんだけど、これをまた目標設定に活かせそう。またやり方を変えたら報告するね!

 

予定を詰め込みがちな菜穂子は
「無理しない」を目標にする

菜穂子: 私は、普段はキッチリ目標を立てる派。仕事もライフスタイルも。

美樹: だよね。そういうイメージある。

菜穂子: でも珍しく2020年は「目標を特に持たずに、自分が気持ちいいと感じつつ、無理せず毎日を送る」っていう感じでスタートしたんです。

みなみ: 珍しいね。

菜穂子: 疲れてたんでしょうね(苦笑)。でも2020年は社会的に大きな混乱があったので、結果的に「気持ちよさ」と「無理せず」を重視していたのは大正解でした。

美樹: おおー、なんか先見の明!

菜穂子: 偶然ね。ちなみに2019年秋に自宅を引っ越した時、「これからはリモート会議が増えるだろうから、ZoomとかSkypeで会議ができるように自宅を設定しておこう」と思って、家具の配置を決めたのですが、それも安心材料でした。

美樹: いつも背後に映るお部屋がすごくきれいだもんね〜。

みなみ: Zoomするようになって、画面に映る背景を気にしたっていうのは2020年のトピックスよね。わたしは結構、植物をふやしたなあ。そのお手入れも楽しいって感じた。

菜穂子: ほんと。今年は私、初めて「家が好きな人」になったかもしれない。こんなの上京して初めてかな。

美樹: 今年は結果的に、おうち生活が充実したよね。

菜穂子: ほんと。そして今年はみんな、精神的にしんどかったじゃないですか。

美樹: 私は、2匹の猫たちの存在に本当に助けられた!

みなみ: 私の周りも、ペットを飼い始めた人が結構いた。癒しをもとめてるよね、みんな。

菜穂子: 私は普段から、自分を追い込みすぎるという反省があって。しんどい仕事を引き受けてしまい、詰め込みすぎてパンクしてしまうこともありました。なので2021年はさらに「ていねいに暮らす」と「無理しない」が目標。

みなみ: なるほど〜。具体的にはどんな感じの「ていねい」加減?

菜穂子: 新鮮味はないと思うんだけど、結局「衣・食・住」ですよね。私は衣、ファッションや身につけるものは好きだったし、外食で美味しいものをいただいていたけど、家ライフは今までちょっとおろそかだった。食べること、住まいを美しく整えておくこと、よく寝ること、大切な人をより大切にして笑顔で過ごすこと、そういうことに時間を使いたいな。

美樹: 大事なことよね。

菜穂子: 目標に向かって進むのは割と得意なので、逆説的に「丁寧に暮らす」と「無理しない」を強く目標にしようと思います(笑)。

みなみ: 目標が「無理しない(笑)!」。なるほど、逆説的で新しいね。つい自分をストレッチしちゃう目標を立てがちだもんね。先が見えない毎日だから、無理しないって決めておくのも大事なのかもね。

 

美樹: 年が改まる時って、一度立ち止まって自分のことを考える良い機会になるよね。でもやっぱり、人と会いたい気持ちは募る〜。

菜穂子: 来年は、みんなで集まってイベントしたり、ワインを飲んだりできるといいな!

みなみ: 波乱の2020年を生き抜いたんだもの、2021年も楽しく過ごしたいね!

 

写真/田頭拓人


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