2020年03月29日

気になるスキル、プログラミングに初挑戦!|2020年3月の座談会

東京で、強く、美しく、賢く働く40代以降の人のためのメディア「Beautiful 40’s(ビューティフルフォーティーズ)」。2020年3月は、プログラミングスクール「GeekGirlLabo(ギークガール・ラボ)」柳田亜沙美先生にアプリ開発の「基本のき」を教えていただきました!

左・ディレクター 及川恵利 >twitter
右・プロデューサー 福光みなみ

 

ものづくり on デジタル、できるようになりたい!

みなみ: 2020年から実施しているチャレンジ企画シリーズ、今回は恵利とみなみの2名による「プログラミングをやってみたい!」です。恵利さんはなぜプログラミングをやってみようとおもったの?

恵利: 私はね、わりと単純な興味。流行りに乗って「パソコンで何か作ってみたいなあ」という気持ちがでてきて。ほんとに、好奇心ってかんじかな。

みなみ: 私はもうちょっと切実。なにか決まったものを作りたいっていうよりは、わからないことに対する焦り?みたいなのがあって……。世の中では小学生が簡単なゲームを作ったり、シニアの方がアプリを作ったりしてるのに、私、なんにもわからない。プログラミングやってみたい、って思っても、何から初めていいか全然わからなかったの。

恵利: 実は私、以前にプログラミングスクールに行こうと思っていろいろ調べたり、説明会を聞きに行ったりしたこともあるの。

みなみ: ええ! すごい! 本格的!

恵利: 結局、入学テストに落ちて通えなかったんだけど。だから今日は楽しみにしてきました。

みなみ: というわけで、本日私達にプログラミングを教えて下さるプログラミングスクール「GeekGirlLabo」主宰の柳田亜沙美先生です。

亜沙美先生: こんにちは。今日はよろしくおねがいします。

恵利・みなみ: よろしくお願いします!

亜沙美先生: 早速ですが、今日はアプリ開発専用の編集ソフト「Monaca(モナカ)」を使って、「おみくじアプリ」を作ります! 初心者向けですが、一応ちゃんと自分のスマホ上で動くアプリができますよ。Monaca(モナカ)のアカウントづくりと、パソコンへのダウンロードはしてありますか?

恵利: はい、してありまーす。

みなみ: え、してない、今します!

亜沙美先生: あ、じゃあゆっくり進めてますね。

恵利はウインドウズ、みなみはMacのノートパソコンを持参してトライ。どちらでもできます。

 

プログラミングを学ぶ人とは?
そのスキル、どう活かす?

恵利: 亜沙美先生の教室には、普段、どんな方がいらっしゃるんですか?

亜沙美先生: 自分でなにかビジネスをやっていて、そのウェブサイトをつくりたい、という方もいらっしゃいます。ただ大半の生徒さんは「いずれ、リモートでお仕事したい」「手に職をつけたい」という方がほとんどですね

恵利: あ、わかりますー。やっぱりそういう方が多いんですね。

亜沙美先生: 会社勤めの方は「副業したい」という目的や、いま専業主婦でも「フリーランスでウェブ制作をの仕事をしたい」という方も多いです。育休中のお母さんもいらっしゃいますよ。自宅から学べるので、お子さんがいてもできます。今、合計で300人ぐらいの生徒さんが在籍されてます。

みなみ: そんなに!

亜沙美先生: そうなんですよ。年齢層も30代から50代までと、わりと幅広いんです。リモートで学習できるので、ゆっくり時間をかけて学ばれる方もいらっしゃいます。また、ご自分で期間を決めて学ばれる方もいます。

恵利: 卒業後は、みなさんどうされるんですか?

亜沙美先生: 実は私、他にも2つの事業を経営していて。ひとつがプログラムの受託制作と開発、もうひとつは技術を身につけた人を派遣したり、転職の支援をする事業なんです。卒業後にフリーランスのコーダーとして独立する方もいらっしゃいます。そういう方には、弊社の受託チームの案件を手伝ってもらうこともあります。

恵利: なるほど、お仕事につながっていくんですね、よくできてる仕組み!

みなみ: アカウントできましたー。

 

いよいよプログラミング初体験!
難しいかな……?

亜沙美先生: では進めていきましょう。今日は初心者向けなので、ウェブページを表示するための言語「HTML(エイチティーエムエル)」と「CSS(シーエスエス)」というものを使って、プログラムを書いて行きます。

恵利: Monacaの中の、画面に打ち込んでいくんですね、なるほど。

亜沙美先生: じゃあ、資料に書いてある「コード」を、「index.html(インデックス・エイチティーエムエル)」と書いてある「シート」に、入力していきましょう。

みなみ: これを、そのまま写せばいいんですか?

亜沙美先生: はい! 打ち込みを間違えると、できなかったり動かなかったりしますからね、正確に。

英数字の連なる「コード」。資料に書かれたものを、そのままパソコンに打ち込んでいきます。とりあえず、意味がわからなくても大丈夫。

 

恵利; はい、できましたー。

みなみ: できました! あ、大きい星が出た!

亜沙美先生: できましたね。では、この星のサイズを、画面に合わせて小さくしましょう。今のシートの隣りにある「style.css(スタイル・シーエスエス)」というページを開いてください。

恵利: なるほど。

二人: ………(黙々とタイプ)。

恵利:できましたー。あ、サイズが変わった! なるほど、「Style」の方で、画面の見せ方を変えるんですね。

みなみ: できましたー!

亜沙美先生: では占い後に出る「もう一度占う」のボタンを作ります。

二人: ………(黙々とタイプ)。

恵利: わー、できた。うん、割とちゃんとできるね!

みなみ: 資料から写してるだけとはいえ、プログラムが表示されると嬉しい!

画面を見ながら、丁寧に教えていただきます。この時点では「ちょっと簡単」と思っている二人。

 

順調な滑り出し、
でもなかなかそうはうまくいかない……

亜沙美先生: ではここから、いよいよプログラミング言語「JavaScript(ジャヴァ・スクリプト)」を使って「動的なウェブページ」を作ります。つまり、一定のルールに沿ってプログラムを動かすということです。

恵利: いよいよ!

亜沙美先生: また「index.html」のシートにもどって、資料の、赤字の部分を入力してください。

みなみ: う、さっきより長くなってきた。「文字を間違えないで打つ」という、集中力や、細やかさが必要なのね……。

恵利: でもMonacaの機能で、予測変換が出てくるので、ちょっと便利よね。

亜沙美先生: そうなんです、予測変換はMonacaの機能なんですけど、使いやすいですよね。

(無言で黙々とパソコンに向かう2人)

みなみ: なんかおかしい……。何にも動かない(汗) ここは、小文字じゃいけないんですか?

亜沙美先生: あ、その部分は大文字じゃないとダメです!

みなみ: それか! ……あれ、でも動かない。

恵利: できた〜! おみくじ! 動いた。大吉が出た!

一同: パチパチパチ〜!

できました~!

みなみ: うーんできないー。どこがおかしい?

亜沙美先生: ちゃんと書いているようにみえるけど…ちょっとまってくださいね。(Google Chromeの機能で、エラーを検索) あ、ここ。カッコが1つ抜けてましたね

みなみ: ああ、ほんとだ……! あんなに見たつもりだったのに。これで、どうだ! できたー! 動いた! でも凶が出た!

一同: (爆笑)

みなみ: 自分でも何度も見たのに〜。まちがいを見つけられなかった。最初に打つときにちゃんと間違えないのが大事なんだな。

亜沙美先生: そうですね、きちんと書けば、ちゃんと動いてくれます。1文字でもまちがえると、ダメなんです。

みなみ: なかなか厳しいですね……。

亜沙美先生: では最後に、仕上げの背景をつけましょう!

(また無言で黙々とパソコンに向かう二人)

みなみ: 背景キラキラになった〜! やった〜!

一同: おおー! おめでとう!

恵利: あれ、できない……。 あ、見つけた! スラッシュ(/)が抜けてた。

亜沙美先生: でも皆さんさすが、IT関係にお勤めということがあって、進みが早いですよ。タイピングも早いですし。

恵利: 確かに、パソコン使わない人も増えているものね。スマホだけで何でもできちゃうし。

亜沙美先生: さあ、ではできたアプリを、スマホで表示してみましょう!

恵利: スマホで動いた!

みなみ: できた〜! 感動! にわかには信じられない(笑)

やった〜! できました! 自分のプログラムが、自分のスマホで表示されるとかなり嬉しい。

亜沙美先生: おふたりとも、お疲れさまでした。実際にやってみてどうでしたか?

恵利: 想像していたよりも、ずっと楽しかったです。実は以前、スクールを調べたんですけど、そのときに「数学ができないとだめ」といわれたんです。それ以来、苦手意識があって、私には無理なんだと思っていました。なので、今日は嬉しかったです!

亜沙美先生: プログラミングに数学が必要になるのって、かなり複雑で高度なものを作る時ですね。必要ないですよ。

恵利: その言葉を聞きたかった!

亜沙美先生: 流行の「AI」とか、ゲームの開発をするんだったら、統計的な知識や数学が必要になってきますけど……。今は便利な、プログラミングで使用頻度の高い機能やコードをまとめた「ライブラリ」もウェブで無料公開されていますし。普通のウェブサービスを作る程度なら、ぜんぜん必要ないです。

恵利: うーん、これが今日の収穫です! 私でもできるんだ、と思えて嬉しかった。

亜沙美先生: 「難しいもの」って、思い込んじゃうんですよね。

恵利: プログラミングに興味があっても挫折する人も多いと思うので。トライするきっかけを知ることができたのも、収穫でした。

みなみ:わたしも、すごく楽しかったです。今日は初心者コースだったこともあって、画像も用意されているし、まあ、やったのはタイピングだけなんだけど(笑)。1文字1文字、拾って打っていくことで「こういうふうにコードが書かれているんだ!」ってことがわかったし、最終的に「モノ」ができたのは、すごく面白かった。もうちょっと色々やってみたいなと思いました。

 

40’sがプログラミングを学ぶ意義
「パソコン使えない人」みたいになりたくない!

亜沙美先生: 2020年の4月から、義務教育で、小学校にも簡単なプログラミング教育が導入されます。中学・高校では、もう、ちゃんとタイピングするところから教えていると思います。これからどんどん、プログラミングの基礎知識が広がって行きますね。

恵利: 当たり前にプログラミングができる子どもたちが、10年後ぐらいに社会に出てきて、「え、こんな簡単なプログラムもわからないんですか?」って言われそう……。

亜沙美先生: 私達が若い頃、パソコンができると「すごいね」って仕事を頼まれたりしましたよね。「君、エクセルできるなら、これお願いしてもいい?」みたいなの。

みなみ: あったあった。上の人から「悪いんだけどこれ、パワポにしてくれない?」みたいなの、うんざりしてた〜。

恵利: ゆくゆく、「アプリひとつも作れないんですか?」と言われる側に。

みなみ: やだ、あんなに当時、パソコンできない人に呆れてたのに〜! ああいう風にはなりたくない!

恵利: 逆に、60歳になって、プログラミングでちょっとしたことがデキるだけで「すごい」って言われるよね。それを目指そうと思ってる。

みなみ: それはいいね! 

亜沙美先生: 日頃、40代の方から結構、お問い合わせをいただくんです。人生100年の時代に50歳手前の人は、あと一巡あるわけなので、ぜひ新しいことを始めていただきたいと思います。そして、せっかく新しいことを始めるなら、これからの世の中で必要とされる技術を身に着けていただきたいですね。

みなみ:確かにそうですね。

亜沙美先生: また「長い期間、生きないといけない」ということは、「収入がないといけない」でもありますよね。そう考えると、プログラミングは今から身につけるのにぴったりなものだと思います。「手に職」というか。

恵利: なるほど、本当にそうですね!

みなみ: 納得……! 先生、今日はどうもありがとうございました!

 

次回をお楽しみに!

 

●教えていただいたのは…

柳田亜沙美さん Asami Yanagida
株式会社 凛 代表取締役
プログラミングスクール「GeekGirlLabo」主宰

2002年 聖心女子大学文学部を卒業後、「ものづくり」に興味を示し、「面白そう」という理由で機械加工メーカーに就職。前近代的な手書き書類と、伝票を電卓で計算して処理する業務フローに大いなる疑問を感じ、資材の発注・支払・在庫管理の一元化システムを独学で構築する。

その後、本格的にシステムの仕事をするために、ソフトハウスへ転職。SEとして2年間、大手企業・自治体のシステム構築を経験。フリーランスSEを経て、2008年に株式会社 凛(りん)を設立。AppStoreダウンロード数1位となったAIスマートフォンアプリ、ニュースアプリの開発チームに参画。大手ショッピングモールの在庫管理システムの開発にも携わる。

同時に、企業向けプログラミング研修や、日本ディレクション協会「ゼロからのWebディレクション講座:システム開発編」担当講師などを通し、次世代のエンジニアの育成にも力を注ぐ。

2011年にプログラミングスクール「GeekGirlLabo(ギークガール・ラボ)」を開校。女性が手に職をつけて自立することを応援し、自宅からリモートで学べるカリキュラムを構築。卒業生の就職先の転職支援や派遣、フリーランス独立・未経験からのリモートワークを応援している。

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●取材・文/福光みなみ

●写真/池田美樹

●本記事の取材は3月中旬、手洗い、換気などの感染症対策を取りながら行いました。


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