ノルウェー出身の若い男と暮らしてみれば vol.3 2匹目登場
▲左が「兄」のルル、右が「弟」になったアビ
文/池田美樹
「兄弟じゃないか」というメッセージ
ある日、出張中の私にネイリストさんからメッセージが入りました。
「ペットショップにノルウェージャンフォレストキャットの新しい子がいました! ルルちゃんにそっくりなので、もしかして兄弟ではないでしょうか?」
【過去記事】ノルウェー出身の若い男と暮らしてみれば vol.1 出会い
【過去記事】ノルウェー出身の若い男と暮らしてみれば vol.2 猫の匂い
「ルルちゃん」とは、私と暮らしているノルウェージャンフォレストキャット(男子)のことです。私の、ルルとの生活は既に10か月経っていました。
ネイリストさんは私の家の近所に住んでおり、同じペットショップで購入した犬を2匹飼っています。トリミングのためにそこを訪れた時に、ルルに似た猫を見つけて「同じペットショップで扱っているから兄弟ではないか」と思ったようです。
送られてきた写真を見ると、確かに似ています。
▲ネイリストさんから送られてきた写真
そっくり! でも果たして兄弟かな…?
本当のところはわからないけれど、その猫のクルリとひらいた目、ピンと立った耳に反射的に「かわいい」と思ってしまった私は、出張先で繰り返し繰り返し、この写真を眺めました。
その時に私がネイリストさんに書いた返事が残っています。
「明後日見に行って、まだいたら運命だと思って連れて帰るかも…!」
ペットショップへの電話
翌日、まだ出張先にいた私は、写真で送られてきたあの猫が他の人の手に渡ってしまったらと気が気でなりませんでした。そんな状態で仕事を続けているうちに、またネイリストさんからメッセージが入りました。
「今日も見てきました。すごくかわいくて、おっとりした男の子でしたよ!」
メッセージには、丁寧に、動画までつけられていたのです。
張り紙には「北欧の森の妖精、ノルウェージャンフォレストキャット」とあります。そこで気がついたのは、20万円という価格ではなく、彼の誕生日のほうでした。
「この猫、もう、生後8か月なんだ…!」
私と、ノルウェージャンフォレストキャットのルルの出会いは、彼が生後半年の頃、価格が10万円引きの24万円だったことにさかのぼります。10万円も割り引きされて売られている猫に、少しだけ同情の気持ちも湧いて、私とルルは同居することになったのでした。
この猫は、ルルに出会ったときよりも生後の月数が経過している。既に身体もかなり大きい。これ以上、ペットショップにいても、購入者は現れないのではないか…そんな気持ちが次第に大きくなり、私はいつしかペットショップに電話をかけていたのです。
「その猫、明日まで仮予約できますか?」
「弟」が我が家にやってきた
結局、名古屋出身のルルと兄弟ではなかった静岡出身のその猫は、我が家にやってくることになりました。
「ルル」の母音が「ウ」行なので、猫たちに聞き分けやすいようにと、母音の違う「アビ」という名前になりました。
先住猫ルルとの相性がどうなるかわかりません。オス同士はあまりうまくいかないという話も聞きます。2匹を隔離しておくほどの部屋数のないひとり暮らしの私は、しばらくアビを入れておくための3段ケージを買いました。
心配するには及ばず、2匹はすぐに仲良しになり、ルルには、私の不在時に遊べる「弟」ができたのです(3段ケージは無駄になりましたが)。
いよいよ、ひとりと2匹の生活が始まります。
写真/池田美樹
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