2021年05月24日

更年期障害の「ホルモン補充療法」について教えて!

シリーズ「更年期障害について語ろう」

身体のホルモンバランスが大きく変化することにより、さまざまな症状が出る「更年期」。40〜50代なら誰しも通るこの「変化の時期」を、どう切り抜けるのか? 対策や心構えなどを徹底取材する新シリーズ「更年期障害について語ろう」がスタート! 第1回は「ホルモン補充療法(HRT)」を10年続けたデザイナーの明子さんに、その体験談をお聞きしました。

 

【体験談を教えてくれた方】

明子さん(仮名)/1957年生まれ、取材時は63歳。家族は夫と、20代のお子さん2人。仕事の都合で、それぞれ別に暮らしているけれど関係は良い。仕事はフリーランスのデザイナー。53歳からの10年間、婦人科でホルモン補充療法(HRT)を受診した。

 

*記事内の体験は全て個人の感想であり、医薬品や治療の効果・効能を保障するものではありません。

 

更年期障害の存在は知っていたけど、
「自分はならない」と思っていた

明子さん: 40代後半くらいに「自分が更年期の時期にもう入ってるな」「自分も更年期障害が来るのかな」とふと気付いたんです。それで、まずは母親に体験談を聞いておこうと思いました。

——— うん、前向き。いいですね。

明子さん: でも母は「更年期障害? あったかもしれないけど、気にならなかったわ」っていう、あっさりした返事だったんです(笑)。

——— あらま。

明子さん: それで、「ふーん、そういう人もいるんだな」と思って。実際に自分が50歳くらいになっても、ほてり、目まいとか、ホットフラッシュみたいな、一般的によく聞く更年期障害の症状が現れない。だから「私も母と同じだわ。年齢的には更年期に入っているけど、症状は現れないタイプなんだ」と捉えていました。

——— うんうん。

明子さん: ところが、それとは別に50歳くらいから、精神的に不安定で、すごく怒りっぽくなりました。怒りが湧いて湧いて、止められなくて、感情が全くコントロールできないんです。

——— うわー、それはおつらいですね。

明子さん: 小さいことに腹が立って、バスルームでIKEAの椅子をバンバン叩きつけたりしてた(苦笑)。家族にも当たってしまったし、仕事どころじゃなく、常にイライラしていました。この怒りの時期が3年間続きました。53歳ぐらいまで。

——— 3年間も。

明子さん: それである時さすがに「この怒りはおかしいな」と思って、近所の総合クリニックの中の精神科に行ったんです。日本の精神科では、カウンセリング的なことはあまりやらなくて、すぐに薬を処方されるんですね。

——— いわゆる精神安定剤抗不安薬というものでしょうか。

明子さん: はい。ところがその薬が、全く効かなくて。それでまた精神科に行って、「何も変わらないんですけど」って言ったら、先生が、「もしかしたら精神科というより、婦人科系かもしれない」「同じクリニック内に婦人科があるから、ちょっと行ってみたら」って紹介してくださった。

——— あ、そういう言い方なんですね。気軽な感じ。

明子さん: 婦人科の先生は、最初に診察した時「ホルモン補充療法(HRT)というのがあるんですけど、お薬を飲んでみますか?」と言ってくださいました。それで「はい、じゃあやってみます」と。

——— 薬を始めてみて、どうでしたか。

明子さん: それがね、すごいんですよ! 薬を始めてすぐに、もう、怒りが全くなくなって。嘘のように治まって。

——— ええ~! けっこうパーッと効いたんですね。

明子さん: 視界が開けるというか、一気に前向きになりました。すごくポジティブになったし、エネルギーが出る。眠気が出ない。本当に別人のようになったんですよ。

——— すごい、すごい。

明子さん: それから、ホルモン療法をやってるときって、胸が少し張るんです。

——— ああ、ちょっとぷりっとした感じ(笑)。

明子さん: そう(笑)。気分いいじゃないですか。それもあって「これだ!」「これだったのか!」と思って。

———  うんうん。

明子さん: 「更年期障害じゃない」って、自分で勝手に決めつけてたけど、実はまさにそれだったんだと、そこで初めて気づきました。今までの3年間は何だったのか。コントロールできない謎の怒りの中をさまよって。3年がすごくもったいなかったと思いますね。

——— 婦人科のホルモン治療が効いたから、結果的にその怒りの症状は精神の問題ではなく、更年期障害だったとわかったんですね。

 

サプリを飲む感覚で……
気軽に初めて、気づけば10年

——— お薬の種類はどんなものでした?

明子さん: シールタイプです。シールを2日に1回交換して、錠剤を1ヶ月に10〜12日間だけ飲みます。それで疑似生理を起こします。

——— 「ホルモン補充療法(HRT)」の中の、「周期的併用投与法・間欠法」というものですね。お薬はいろんな飲み方があるようで、久光製薬さんのホームページに詳しく掲載されています。シールは「エストロゲン製剤」、錠剤は「黄体ホルモン」とのこと。

明子さん: これをけっこう長くやっていて、7〜8年はそのやり方でした。

——— 途中から変えたんですね。

明子さん: シールを2日に1回は、10年間ずっとやっていたのですが。あるとき先生に言われて、途中から黄体ホルモンの錠剤を毎日1錠飲む「持続的併用投与法」になりました。

——— シールは、どこに貼るんですか?

明子さん: おへそより下であれば、どこに貼ってもいいんです。下腹部のさらに下の方とか、お尻のあたりでもOK。

——— へえ。その詳しいところまでは知りませんでした。

明子さん: 簡単なんです。それで本当に、空気のようにじゃないんだけど、サプリを飲む感覚で普通にずっと続けていました。

——— 当初、いつまで続ける予定、とかあったんですか。

明子さん: 更年期を乗り切るためのホルモン療法って、基本的にはそのつらさを乗り切るためにあるものなので。ホットフラッシュだとか、いわゆる「わかりやすい更年期障害」が出る人がやるものらしいんです。

——— はい。

明子さん: 更年期の症状は、いつまでも続くわけじゃなくて、一般的に3年とか、せいぜい4年とかで、だいたいみんな治まっていくそうなんです。なのでお薬も少しずつ減らしてみて、様子を見て、「もう大丈夫」となったら終了。自然に3~4年でやめていくのが普通らしいんですね。

——— なるほど。しかし明子さんは、そのお薬を10年続けた。

明子さん: そうなんですよ。私は本当に「気力の低下」だけで、冷や汗とか、ホットフラッシュはなかったんだけど。お薬と相性がよかったのか、気力が充実したので、ずっと続けていた。

——— 逆に、やめどきを逃しちゃったみたいな感じですか?

明子さん: そうかもしれません。実は薬を始めて4年くらい経ったころ、先生から「もうだいぶ経っているし、年齢的にも更年期は過ぎつつあると思うので、やめますか?」って言われたんですよ。それで私も「そういうものなんだ」と思って、「はーい」と返事してやめたんです。そうしたら、数日でまた気力低下の症状が出ました。本当に眠いし、力が入らない。エネルギーが足りなくなっちゃうみたいな。

——— あらら。てきめんに出るんですね。

明子さん: 元気なときに仕事を始めていたし、色々順調に来ていたので、「お薬をやめると、こんなふうになるんだ」「また何もできなくなるかもしれない」って怖くなってしまって。また病院の予約を取って、先生に「すいませんけど、やっぱりお薬を続けたいんです」って言いました。

——— その時、57歳ぐらいですよね。

明子さん: 先生は「うーん」「じゃあ……」って言って……。日頃、すごく柔らかい先生なんですけど、この時はやや硬めの感じで。「じゃあ、出します。でも乳がんとか子宮がんになるリスクがあると言われてるから、検診は年に1回、必ずやってくださいね」って言われました。

——— ホルモン補充療法(HRT)をすることで、乳がんとか子宮がんのリスクが上がるということですか。

明子さん: 先生はそういうふうにおっしゃいました。私は「ちゃんと検査を受けますので、」と言って、お薬継続のOKをもらいました。

———  なるほど。

明子さん: それで再度、お薬を始めたら、やっぱり疲れにくい。エネルギーが全然違うみたいな感じなんですよ! それで「これはやっぱり、すごくいいな」「もう、お薬やめたくない」「続けたい」というふうに思いました。

——— そこから、10年間。

明子さん: 私の場合、やめたときとのギャップが大きかった。劇的にすごく変わったというのがあったので、このまま、このままと思いながら、ずるずると10年来てしまったんです。

——— 10年の間、定期的に病院に通ってたわけですよね。

明子さん: 通院は3ケ月に1回です。毎回「異常ないですか?」「不正出血ないですか?」と聞かれて、「じゃあお薬を出しますね」みたいな感じで。しかもお薬は保険適用ですごく安かったの。3ヶ月分で2,500円ぐらいです。

——— ほとんどルーティンのように。

明子さん: あんまり意識ないまま10年過ぎちゃった感じ。でも医師の言いつけ通り、年に1回、乳がんと子宮がんの検査だけは必ずしていました。

 

お薬を止めると
老け込みそうで怖かった

——— では、ホルモン治療をやめることになったきっかけを教えてください。

明子さん: 去年の年末、63歳の時ですね。体調不良で大学病院に入院して、全身のCT検査をしたんです。その時「子宮に2cmくらいの血腫みたいなものが見える」「もやもやしたものがある」という感じのことを言われました。検査を重ねて子宮がんではなかったのですが、結局もやもやの、血腫の正体はわからなかったんです。良性なのか、悪性なのかもわからない。

——— ちょっと不安ですね。

明子さん: その時、大学病院の先生に「もしかしたら、ホルモン療法を10年も続けてるので、それが原因かもしれない」「ホルモン療法はやめたほうがいいと思います」と言われました。やめて半年くらい経過観察したら、原因かどうかハッキリわかりますと。

——— なるほど。

明子さん: 慌てて婦人科の主治医にも相談したら、その先生はいつも優しいんですけど、今回はさすがに「やめましょう」ときっぱり言われました。「もう10年もやったんだから」「充分やったんだから」って。

——— ついに。

明子さん: さすがに2人の医師に言われちゃうと、そうか……みたいな感じで。とりあえず1回はやめてみるかと、諦めました。

——— 薬をやめるの、怖くなかったですか? 前みたいに、また怒りがむくむく湧いてきて……。

明子さん: 怖かったですね。すごく怖かったです。私、すごく薬に未練があって。今思えば、中毒症状というか、ちょっと依存している感覚さえあったのかもしれません。先生に「もやもやの原因がわかったら、また薬を再開することはできますか?」って聞いてしまった(笑)。

——— あはは。粘りますね。

明子さん: 「仕事と、家庭のことと、親の介護とかあって大変で、それを乗り切るためにはやっぱり続けたいんです〜」とか、ちょっと泣きごとも言ってしまいましたね。でも先生は「他のことで補えますよ」って。体調の方は、サプリメントとか、食生活で補ったり。精神的なものは、またちょっと違うところに原因があるかもしれないし……みたいな感じで。「とにかくやめましょう」と言われました。

——— きっぱりと。

明子さん: 私自身は「この10年間は、あれがあったから乗り切れた」みたいな感覚があるので、やめたときの老け込み方、落ち込み方は、やっぱりすごく怖かったです。

——— ああ、「老け込む」っていう感覚なんですね。

明子さん: 気力的に、エネルギー的に老け込む。あと、眠気がくるのもすごく怖かったし。

——— うんうん。

明子さん: 胸の張る感じも……。

——— 急にしょぼんとね(笑)。それはさみしい、怖いですね!

明子さん: 胸が落ち込んでしまったら、心理的な衝撃がすごいよね(笑)。前にお薬を一時やめた時「こういうふうに老け込むのか」って思いましたから。

 

しんどい時期をお薬で
上手に乗り切れたみたい

明子さん: キリがいいところで、今年の4月1日から薬を摂らなくなったんです。

——— 取材時が4月末なので、ちょうど3週間ですね。お薬をやめて、体調はどうですか?

明子さん: それが……、なんとですね。全然変わらない!

———  ああー、よかったですね! 卒業だ!

明子さん: 眠気はちょっとあるかも。でも、鬱(うつ)っぽくなるか、気分が沈むかと怯えていたけど、すごいことに、全然ないんですよ。気分的には明るいまま。疲れてる感じも、まだ全くない。

——— 本当によかったですね~。

明子さん: まだ3週間ですけどね。でも前に一時やめた時は、数日ですぐ、つらい症状が出たから。たぶん今回は大丈夫かもって思っています。

——— しんどい時期を、お薬で上手に乗り切ったんですね、

明子さん: あと、すごい面白いというか、ここが一番、私がお伝えしたいところなんですけどね。

——— うんうん。

明子さん: 入院の時に検査をいろいろやってもらったのですが、私は血管とか内臓の石灰化が、ほとんど起きていないようで。「たぶん、ホルモン療法をやっていたおかげで、カルシウム不足になってなかったんですね」って先生が言うんです。

——— へえー!

明子さん: ホルモン療法って、実は骨粗しょう症の予防とか、婦人科以外のメリットも色々あるんです。私も「えー、こういう結果になるんだ!」「10年の蓄積が、ここに出たのか!」って思いました。

——— なるほどなー。

明子さん: あと、タニタのスケールによると、体内年齢とかも−15歳のままです、ずっと。

——— おお、それもすごいですね。

明子さん: けっこう若さを保っていられたかな、っていう感じがするんですよ。

−−− いや、ちなみに私、先ほど明子さんのリアル年齢(63歳)をお聞きしてびっくりしたんですけど。以前から知り合いで、今日まで普通に50代だと思ってましたから。動きとか、本当に若々しいですよね。運動なんて絶対してないはずなのに(笑)。

明子さん: 運動はしてないし、陽にも当たってないわね(笑)。体内の状態がとてもいいから、10年分、ホルモンの貯金をできたような気分なんです。

——— すごい(笑)、時が止まってるじゃないですか。

明子さん: すごい衝撃で、嬉しい衝撃。

——— 衝撃ですよ~。

明子さん: 本当のところはわかりませんけどね。でも実際、今の状態としてはこういう感じなんです。だから、私はやって良かったと思っています。

——— そう思えることが、良かったですよね。

明子さん: 私の10年の経験では、メリットがとっても多かった。もちろん個人差があると思います。でも、こういう人もいるよっていう情報はお伝えしておきますね。

——— そういえば、婦人科の先生は「がんのリスクが増えるから」とおっしゃっていましたよね。

明子さん: いわゆるがん家系、特に乳がん、子宮がんをやった人が近い家族にいたりすると、先生が薬の服用を止めたりするかもしれませんね。私はそういう要素が一切なかったので始められたけれど。

——— リスクを承知で、定期検診を受けていたんですね。

明子さん: はい。ホルモン療法をやってるということで、より検査をきっちり受けるようになりました。子宮がんと乳がんの検診を、1年に1回。必ず受けていました。

——— それも、結果的によかったですよね。

明子さん: そうなんですよ。定期検診を受けない方が、よほど不安ですし。

——— ちなみに、ご家族はお薬について、何かおっしゃっていましたか?

明子さん: 全然何にも。「元気になってよかったね」みたいな。

——— 話してはいる?

明子さん: 全部、話してましたよ。薬を摂る前に、怒りっぽかったのは家族みんなが感じてたから、落ち着いてすごい喜んでました(笑)。その後「お薬をやめることになった」って言ったら、夫が心配して、「え!? また元気がなくなったり、怒ったりしないの?」って。

——— その辺はちゃんとパートナーに報告しつつ、だったんですね。

 

保険診療をやめた、その後の手段
まだ自費の病院がある!?

明子さん: それでね。お薬をやめて、もし本当にがっくりきちゃったら、つらいじゃないですか。どうしても自分がこの薬を続けたいと思ったときに、「逃げ道」じゃないけど、何か手に入れる方法はないかと思って。

——— あはは! 手に入るルートを確保しに行った(笑)。

明子さん: そうなんです。それで、ホルモン療法を専門にやっているクリニックに何ヶ所か行ってみました。

——— うん、聞きたいです。

明子さん: そのうちのひとつ。銀座の有名な婦人科医で、ホルモン療法をすごく推奨している女医先生。ご自身も70代くらいなのですが、何十年もホルモン療法を続けていて、「私はこのホルモン療法をやっていたから、こんなに元気で、この年になっても現役で続けられるのよ」みたいなことをうたっていらっしゃる。

——— あー、はい、女性誌でお見かけしますね。よく。

明子さん: それで、行ってみたら、自費で「初診7万円」って言われました! しかも、その次から、毎回4万円。

——— それ、まさに『Beautiful 40’s』編集長の池田も同じことを言ってました。「念のため検査をしておこう」と思って婦人科に行って、「更年期の検査をしてください」って言ったら、自費になっちゃったって。そのときに「具合が悪いんですけど……」「目の前がグラグラして……、不安で……」って言ったら保険適用になったかもと話してましたね。

明子さん: それまで10年間、ずっと保険適用で、3ケ月分が2,500円だったんですよ。この差は何なの? みたいな(笑)。

——— 金額を聞いて、みんな「うっ……」ってなる(笑)。

明子さん: 本当にそう。私もその値段を聞いて「いやいや、ここはちょっとやめよう」と思って。他も、ちらほらリサーチしているところなんですけどね。

 

体験を話すことで
選択肢が増えることになる

明子さん: ホルモン療法も、何十年と、けっこう長い歴史があるんですよ。

——— そうなんですね。とはいえ保険で10年もホルモン治療した体験者のお話なんて、まだほとんど出ていないですよ。トライするのが早かったんですね。

明子さん: ほとんどの方は、メリットよりもデメリットのほうに目が行くから。まだ日本ではそんなに普及していませんよね。日本人特有の「用心のため」みたいな感じもあるし。漢方で治す人も多いし。

——— あのね、先日の記事にも書いたんですけど。「生理」「ピル」とか「妊活」の情報が、最近は結構、出てくるようになりました。これはみんな、誰かが体験談を話してくれているからなんです。

明子さん: はい、確かに。

——— でも、「私は生理はこうしてます」とか「妊活を何回やって、こんなふうに成功しました、失敗しました」「いくらかかりました」とかって、そんなにペラペラお友達に話すような内容じゃないですよね。メディアの取材だから、丁寧に話してくれていた人たちがいたからこそ、今、みんなに情報があるという感じで。

明子さん: やっと情報が出揃ってきたのね。

——— そうなんです。ところが、このホルモン療法とか更年期障害については、「はしたない」という感覚からか、まだあまり語ってくれている人が多くない。すなわち、情報がすごく少ないんです。いまある情報としては、自費で推奨しているお医者さんたちと、医薬品メーカー発信のものばかりです。

明子さん: 確かに、私もこういうことって、プライベートで友達に話したことがないわ。こんなに全て話したのは、菜穂子さんが初めてだと思う。

——— いわゆる「シモの話」に近いですよね(笑)。匿名で、取材だから、話していただけた。

明子さん: ちょっとね(笑)。普通にお友達とお喋りしていて、話題としてなかなかそこにはいかないね。

——— もし、お友達がぶっちゃけて話してくれて、自分が「へぇ~」って聞いてても、自分が喋るかどうかはまた別の話ですしね。

明子さん: そうね。私はたまたま「こういうのもありますよ、やってみます?」と言ってくれる先生に当たったから、この10年間でどれほどメリットを得たかをお話したいなって思ったんです。まあ、菜穂子さんはまだもうちょっと先かもしれないけど。

——— いや、これ、知っておくと知らないでは、いざというときに大違いなんです。地図があれば、迷いが減りますから。

明子さん: そうそう! 私も本当に、もっと前に知っていればと思っているの。「3年間、損しちゃった」って。私、「失われた3年」って呼んでますよ(笑)。

——— だから今回のお話は、すごく意味があるなと思いました。あと実際、処方が普及すれば、自費診療の金額も安くなってきますしね。選択肢が増えることにつながります。

明子さん: 誰かの助けになればいいな、と思っています。

——— 明子さんの貴重な体験をお話しいただいて、ありがとうございました。少なくとも私は、興味が沸きました! 症状がなくても飲んでいいんじゃないかっていう……、いやでも、そうすると自費になっちゃうんだけど(笑)。これからも当編集部では、取材を重ねていきます!

 

●Information●
「Beautiful 40’s」では、「更年期障害」への対処や「ホルモン補充療法(HRT)」についてお話ししてくださる方を募集しています。取材は匿名で、Zoomなどのリモート方式を使って行います。info@40s.tokyo まで情報をお寄せください。

 

*記事内の体験は全て個人の感想であり、医薬品や治療の効果・効能を保障するものではありません。

イラスト/123RF
取材・文/守山菜穂子(「Beautiful 40’s」編集部)
文字起こし/小林直美(ブラインドライターズ


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