2019年06月23日

熊谷美雪のマチュアな女性(ひと)と、コーヒーを vol.3

マチュア【mature】
[形動]1成熟したさま。円熟したさま。大人の。「マチュアな魅力をもつ女優」
    2(果物などが)熟したさま。(ぶどう酒やチーズなどが)熟したさま。
     -デジタル大辞典より

 

マチュアな女性(ひと)と、
コーヒーを vol.3

年齢や環境にとらわれることなく、自分らしい生き方、働き方を楽しんでいる大人の女性から、今、迷いの中にいる妹世代に送るメッセージ。

25年勤務した会社を47歳で退職し独立し、人生の質を高める働き方を提唱する筆者、ビジネスステージアップコンサルタント 熊谷美雪がお話を伺います。

第3回目のインタビューは、銀座イメージコンサルタント プロ養成アカデミー代表、一般社団法人イメージプロデュース協会代表理事の工藤亮子さんです。

美雪:亮子さんとは私が独立する際に、プロフィール写真をプロデュースしていただいたのが最初の出会いですね。最初の撮影はなかなか上手に笑えなかったな。

亮子:もう、5年くらい前ですね。素敵な笑顔でしたよ。

美雪:亮子さん、今のお仕事は?

亮子:イメージコンサルタントを養成する「銀座イメージコンサルタント プロ養成アカデミー」の運営。それから「個人向けのコンサルティング」「法人向けのコンサルティング・研修」と、3つの柱でやっています。

 

お客様から感嘆の声が漏れる
その瞬間が最高です

美雪:仕事をしていて、どんな時が楽しいですか?

亮子:ショッピング同行で、準備した洋服を着ていただいて、試着室から出て鏡を見たときに、お客様から、無意識に声が漏れる時があるんです。
「わぁ〜!」という。

思わず声が漏れるというのは、本当にその方にお洋服がハマっている時で、表情までも変わっていきます。「こんなに自分を輝かせる服があるんだ」って気づいてもらえる瞬間に立ち会えるのが、嬉しい瞬間です。

美雪:それは感動ですね。

亮子:アカデミーで生徒さんたちにイメージコンサルティングの方法を教えることで、生徒さんにも同じ喜びを感じてもらえる。そういう瞬間に感激します。

美雪:今年で10年ですよね。どのようにビジネスを広げてきたのですか?

亮子:1年目は個人のお客様の実績をたくさん積もう、2年目は法人のお客様をつくろう、3年目に養成講座(アカデミー)を開講しようと、なんとなく最初から決めていました。

独立して仕事を始める際に、「イメージコンサルタント」を調べたとき、法人向けに研修をされている人はいても、コンサルをされている人はいなかったんです。それなら私がやろうと。

養成講座も元々やろうと思ってはいましたが、実際に2年目に、私のやり方を教えて欲しいという同業の方がいらして、自然な流れで活動の幅を広げることになりました。

美雪:プロのための先生ですね。

亮子:私たちのような仕事は、独立してすぐの人も何年も経験がある人も、周りからは同じように見えますよね。でも経験が浅ければもっと知識を深めたい、スキルを磨きたいと思っている人もいて。お客様からいただいた要望に対する経験がないので教えて欲しい、といらしたのが最初の生徒さんです。

 

起業1年後に東日本大震災が

美雪:大変だったことはありますか?

亮子:私は2010年に独立したのですが、2011年に東日本大震災が起きました。独立してやっと1年たったと思った頃の震災だったんです。世の中が生きるか死ぬかという状況の中で、イメージアップ、ファッションやメイクなどとは言いづらかったですね。

もちろん何かできることはないかとチャリティーの講座を開催したりしましたが、自分の力ではコントロールできない状況になった時も、生き残っていけるようなビジネスにしていきたいと思うようになりました。

美雪:今のアカデミーは当初とは変わりましたか?

亮子:今は、全く知識やスキルゼロの状態からプロのコンサルタントになるコースがあります。

美雪:皆さん、プロとしてデビューしていくのですね。

亮子:そうなんですが、以前は、独立起業を目指すような人は、ご自身の好きなことをやりたいんだろうと思って、カラーや骨格、ファッション、メイクなどひととおり学び終えたら、自分の得意なことを活かしてオリジナルの講座を開講したらいいと思っていたんです。それであれこれアドバイスするんですが、なかなか誰もスタートしないなあと(笑)

美雪:それはなぜ?

亮子:講座のコンテンツとなる内容を組み立てるが得意な人と、自分でコンテンツを作ることにはあまり関心がない人がいたんです。そこでアカデミーは、卒業後生徒さんご自身のコンテンツを作ってビジネスを強化するコースと、アカデミーで開講している講座を提供できる講師になる認定コースという2つの方向性を用意して、好きな方に進めるようにしたんです。

美雪:今後はどんなことを考えていますか?

亮子:今はアカデミーを卒業した方だけに、ビジネスを強化するサポートしていますが、これからは、私のアカデミーに限らず、ファッション、ビューティーなどライフスタイル系のスキルを持っている方が、時間、場所、お金や人間関係から自由になって、長く愛されるビジネスにするサポートをしたいなと思っています。

 

 

銀座イメージコンサルタント プロ養成アカデミーの生徒さんたちと

 

ロスでの病気と交通事故

美雪:順調なキャリアのようですね。

亮子:つらかったこともありました。大学卒業後キャリアが決まらず、ロサンゼルスに留学したんです。しかし留学期間も終わってしまったので、そのままなんとなく現地で働くことに。このままアメリカに残るのか、帰国するのか? ビザが切れるタイミングでもあり、かなり悩みました。未来が見えず、一人、孤独を感じていました。

そんなある日、突然の不正出血があり、婦人科系の病気が発覚しました。アメリカなので保険がきかない怖さがあって、動揺しながら運転していたら、交通事故まで起こしてしまいました。その時は大事には至らなかったのですが、数週間後、今度は酔っ払いに追突されて。警察に通報している間に逃亡されてしまいました。後日、犯人は捕まったものの、裁判まで経験したんです……。

こんな風に、異国の地で立て続けにトラブルに見舞われて、さらに悲痛な孤独感を感じるようになってしまいました。

美雪:そんな時期があったんですね。どうやって気持ちを持ち直したのですか?

亮子:結局、これらのできごとが、日本への帰国を決めるきっかけになったんです。トラブルが「自分が後悔しないために、どうしたらいいだろう?」と、自分に問い続けるきっかけになった。自分の内側からの声に耳を傾けて決めました。

 

ニューヨークで気持ちのリセット

美雪:最近の楽しみは?

亮子:2018年の1月から夫がニューヨークに駐在しているので、私は2ヶ月に1回、 NYにいく生活を送っています。NY滞在中に、カナダ、キューバ、メキシコなど、さまざまなところに行けるのが私にとって刺激になりますし、日本から脱出することで気持ちのリセットにもなっていますね。

NYファッションウィークのショーで、実際にランウェイを歩く姿を目の前で観ると、本物の存在感に圧倒され興奮します。

 

NY Brooks Brothers 本店のスタッフの方と

 

美雪:NY滞在の様子、インスタでも人気ですよね。

亮子:そうですね。楽しみにしてくださっている方も多いんです。そうそう、アカデミーのニューヨーク校も作ったんです。

美雪:海外進出ですね!すごい。そんな、世界を股にかけて活躍されている亮子さんですが、まだこれからやってみたいことはありますか?

亮子:イメージコンサルタントやパーソナルスタイリストというお仕事を、よりたくさんの方に知っていただきたいです。業界のレベルアップも目指したいですね。今後、「パーソナルスタイリング測定試験検定」という測定試験が始まるんです。

美雪:それは興味深いですね。

亮子:資格の取得や合否を決める試験ではなく、TOEICのようにパーソナルスタイリングの知識の度合いを測る試験です。自分の現状の知識レベルを知って、さらに向上していくことができます。

文化服装学院、モード学園、バンタンデザイン研究所といった国内の服飾系の 教育機関と、私たち一般社団法人のようなファッションやビューティーに関係している協会・団体、そして、「エアクローゼット」というファッションのレンタルサービスを展開されている企業、こうした「学校」「団体」「企業」の3つの業界が共同で開発している、国内初の測定試験です。

美雪:それは、すごいスケールですね。

亮子:そうですね。その3つの業界の中でもさらに有識者による分科会にて、協力して基準を作り精査してきました。ファッション業界を目指す学生さんやこの業界で働く人に、幸せになってほしいという想いもあります。

学生さんたちにとっては、実際のパーソナルスタイリストがどのように仕事をしているのかはわからないので、測定試験の勉強をすることで、未来の予想図になればいいなという願いもあります。

2019年 2月、一般社団法人パーソナルスタイリング振興協会発足時の記者発表にて

一般社団法人パーソナルスタイリング振興協会
https://www.jappa-official.com/

 

転機にある女性へ

美雪:自分の将来に迷っている30~40代の女性に、メッセージをお願いできますか?

亮子:私は元々は会社員で、インポートジュエリーブランドのPR、化粧品製造販売会社の総務をしていて、20代はずっと自分のやりたいことがわからなくて探し続けていました。

会社帰りに興味をもったカラーのスクールに通ううちに、何が人の印象を決めるのかといったことに関心を持ち、イメージコンサルタントという仕事を知ったんです。そして、会社に行きながらオンラインでニューヨークあるファッション工科大学FIT(Fashion Institute of Technology)のイメージコンサルティングコースを受講しました。

美雪:そうだったんですね。

亮子:今になって思うのは、やりたいことを探そうとするのではなく、まずは夢中になれること、寝食を忘れてもやってしまうようなことは何か?に気づくことの方が大切だなと思います。

たとえば、私の場合、プロフィール写真をプロデュースするときに、「この人は何を着たら一番魅力的に見えるか?」というのを考えて、ずっと服を探したりするんですよね。それはもう何時間でもできるんです。

美雪:それは面白いですね。

亮子:アカデミーでもカラーやメイク、ファッションやパーソナルブランディングなどさまざまなことを学ぶのですが、みんな好きなことには前のめりなんです。苦手意識があったり、あまりやりたくないことはなかなか宿題が出てこない……(笑)。

ただ、自分が何に前のめりになっているかは、自分ではなかなか気付けないこともあるので、周りの人に言ってもらうことも大事かなと思います。「私って?、何やっているときが楽しそう?」とか周りに聞いて。

美雪:なるほど、それならのやり方なら、30~40代の女性でも、今からでも自然にやりたいことが見つかりそうですね。今日はありがとうございました!

 

工藤亮子さん Ryoko Kudoh

一般社団法人イメージプロデュース協会 代表理事

イメージコンサルタントとして2010年に独立。 「似合う」を提案するだけでなく、本質、強み、ライフスタイルまで多角的に分析し、「人生が豊かになる戦略的装い」を導き出す達人。エグゼクティブ、経営者、文化人、芸能人などのイメージ戦略から、自分らしく生きたい女性の魅せ方まで、幅広く支援している。現在は東京―ニューヨーク間を行き来しながら、門下生を多数多く輩出。NHK「あさイチ」をはじめ、などメディア出演掲載実績も多数。

一般社団法人イメージプロデュース協会 https://image-produce.com/

銀座イメージコンサルタンプロ養成アカデミー https://ginzaimageacademy.com/

工藤亮子Facebook:https://www.facebook.com/dearimageryoco

工藤亮子Instagram:https://www.instagram.com/dearimageryoco/

 

 

インタビュアー
熊谷 美雪 Miyuki Kumagai
ビジネスステージアップコンサルタント

「サービスや人の価値を響く言葉で表現すること」「アイディアを商品化すること」「仕事の仕組み化」を得意とする。
独立前は外資系企業に25年勤務。プロジェクトコーディネーター・管理職として多忙な日々を過ごすも、40代に入りあまりの多忙さに身も心も疲弊。「このまま年を重ね、後悔したくない」との思いにかられ、47歳で独立。
全ての女性に、一度きりの人生を濃く感動して過ごして欲しいと、人生の質を上げる働き方を実現してもらうべく、日々コンサルティングに励む。
推理小説とカフェ、宮古島でボーっとするのが好き。
ネクストステージラボ 代表 
NPO法人 しごとのみらい 理事

公式サイト:
週4ワークで人生の質を高める働きかた
https://kumagaimiyuki.com

Instagram:@Miyuki_Kumagai_
twitter:@tropicalislands2
Facebook:https://www.facebook.com/miyuki.kumagai1


2019年06月23日 Posted by naoko | カテゴリー: Life-Style | タグ: , , ,

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