2018年07月23日

老眼は哲学。40代と老眼の付き合い方|2018年7月の座談会

40代で老眼は始まっちゃいますか?|2018年7月の座談会

東京で、強く、美しく、賢く働く40代女性のためのメディア「Beautiful 40’s(ビューティフルフォーティーズ)」。立ち上げメンバーの3人が、40代の「あり方」や「困りごと」についてざっくばらんに語り合います。

2018年7月の座談会、テーマは「それって、老眼!?」

最近、暗いレストランでメニューが見えなくなった、なんてボヤいている40代のご同輩、どこからが老眼って認めるべきなんでしょう。

【写真中央】編集長 池田美樹 >twitter
【左】ディレクター 及川恵利 >twitter 
【右】プロデューサー 守山菜穂子 >twitter

 

これってもしや老眼ですか?
手元が見えにくくなって来て……(恵利)


美樹: 『Beautiful40’s』7月の座談会です。なんか最近、恵利さんが。

恵利: ドキッ!

美樹: 恵利さんがちょっと悩みがあると聞いたので、その話からして行きたいと思いますよ。

恵利: はい、聞いていただけますか?

菜穂子・美樹: なんでしょう!

恵利: 最近ですね、目が悪くなりました。

菜穂子: おお。

美樹: もともといくつだったの?

恵利: 私、視力はめちゃくちゃ良くて、1.5以上とか、眼科で測ってもらっても2.0とか、「見えないものがなかった」っていうような感覚だったんです。

美樹: めちゃめちゃ、目、いいじゃないですか。

恵利: ずーっと子供の時から良かったんですよ。それがやっぱり今、スマホやパソコンの使い過ぎで、悪くなったなあっていう実感があったんですけど、健康診断で、左目が1.0を割ってしまい……。

菜穂子: あらま。

恵利: 健康診断で、0.9だったから、パニックに近いような感じになっちゃって(苦笑)。検査してくれた人に、「これ、もうメガネですか!?」って聞いたら、「何を言ってんの、大丈夫よ」って言われたんですけど。ただ同時に、実はちょっと自覚症状があって、そろそろ例のやつが来たんじゃないかという……(笑)

菜穂子: 「例の」!

美樹: 例のやつとは老眼ですね~。

菜穂子: 例の老眼。

恵利: いわゆる「ピントが合いづらい」と言うやつ。近い所も遠い所も、それなりに見えるけど、ちょっと時間差があるというか。ピントが合いづらくなっているのかも、っていう実感が、たまにある。

菜穂子: 例えばどんなとき?

恵利: 紙の書類を読むときが多いですかね~。でも認めたくないような「これは違うんだ! 目が疲れてるだけなんだ!」って思ってしまう自分もいて。

美樹: なるほどね。

恵利: そもそもメガネを作ったことがないので、どうしたらいいんだろう? というような悩みもありますね。

菜穂子: その「紙の書類がちょっと見づらい」のと「レストランとか暗い所でメニューが見づらい」ね。それ老眼です。キッパリ。

美樹: バッサリ! 言われちゃいましたね。はい、老眼です。

恵利: 言われちまったかぁ。でも、後者はまだありません(笑)

菜穂子: 「メニュー見えない」はない?

恵利: メニューは見えてる。

菜穂子:お! じゃあギリギリOKですね。もう「メニューが見えない」って言い始めたら老眼ですね。

美樹: うん。老眼ですよ。

恵利: 老眼って近視とどう違うの?

菜穂子:  全然違います。近視は「遠くが見えない」んですよ。それで、私は遠視ってやつなんですけど、逆に「近くが見えない」んです。どっちがピントを合わせづらいかという、目の機能の違い。

老眼は、近くにピントを合わせる能力が落ちているということですね。ざっくり言うと、老化により、目の筋肉が落ちていると思うとわかりやすいかな。

恵利: なるほど〜。

美樹: でもそれを認めたくないと。

恵利: ない(キッパリ)。あと、近くでものを見るっていう習慣がそもそもなくて、昔から「本は手元から離して見なさい」って親に言われて育ったので……って、言い訳かな(笑)?

美樹: 昔は「テレビは何cm以上離れて見なさいって」学校でも言ってたよね?

恵利: 画面の大きさによって、離れる間隔が、と言ってたね! 今は必要ないのよね。

美樹: そうそうそう。学校でけっこう指導されましたよ。ブラウン管だったからかな。

菜穂子: へえ、そうなんだ。私、テレビを遠くで見なさいって言われた記憶あんまりないなあ。すでに目が悪かったからかな。

恵利: その教育と、子どもの頃は星が好きで、いつも遠くを見ていたせいか、私は目はすごく良かったですね。ずーっと。

美樹: そこまで目が良くて、気も使ってきた恵利さんも、やっぱり近くが見えなくなるっていう時期が来たっていうことね。

恵利: 来た! ショック。老眼っていうことよりも、今まで自慢だった視力が落ちたことが。

菜穂子: ああ、良かった所がね……。それはちょっとツラいね。

美樹: 実際に、メガネ、コンタクトとか、何かの処置してますか?

恵利: いや、してないんですよ。買い方とか、商品の見方がわからなくて。

菜穂子: 文房具屋さんとかに、レンズが入った状態の老眼鏡が売ってますよ。例えば伊東屋みたいな大きな文房具屋さんに行くと、2,000円くらいで、ケース入りの老眼鏡を売ってる。強度は3段階くらいで「弱・中・強」という感じ。

恵利: そうなんだ! S、M、Lみたいな感じだ。

菜穂子: そうそう。それの「弱」を買ってかけてみると、けっこう見やすいと思いますよ。

美樹: 私も、そのリーディンググラスを何本か買って、自分の行く先々に置いてます。

菜穂子: 今、「リーディンググラス」とおっしゃいましたね?

美樹: はい。文房具屋さんに「リーディンググラス」って書いて売ってるので、そこから入るのがおすすめ。

恵利: そうなんだ! なるほどね!

菜穂子: 結構かわいいんですよね。筆箱とかポーチみたいな、かわいいケースとかに入ってて。細くて軽くて、ちっちゃい、綺麗なデザインのやつがあるので。だいたい2,000~3,000円で売ってますよね? 

美樹: うん、3,000円もしないですね。

恵利: そんなもんなの!? ふ~ん。

菜穂子: ちなみに最近は100圴でも売ってるらしいです。会社の机の引き出しに1個置いておいて、書類を読む時にサッと取り出してかける。

美樹: まずそこから入るのがいいかもしれないですね。

菜穂子: メガネって基本的に医療器具なので、無理に見えない状態で見ているよりは、かけちゃったほうが食い止められるはず。

恵利: うん……。

美樹: 今の「うん」の言い方にすごい抵抗を感じる(笑)

菜穂子:「う~ん」みたいな感じでしたね(笑)。よし、恵利さんにリーディンググラス初体験してもらおう。美樹さんの手持ちの物でチャレンジ。

美樹: (自分のメガネを取り出す)

恵利: あ、来た来た。

美樹: ちょっとかけてごらんなさい。

菜穂子: 自分のスマホを見てごらんなさい。

恵利: (かけて周りを見渡して)うわっ、気持ち悪い(笑)

美樹: 最初は気持ち悪いものよ。

菜穂子: あ、手元用メガネだから、周りを見ると気持ち悪いですよ。手元だけ見て。

恵利: ……確かにハッキリ見える!

菜穂子: おお〜! 老眼鏡デビューおめでとうございます!

美樹: 今、恵利さんが老眼鏡デビューいたしました。

菜穂子: パチパチパチ!

恵利: うーん、でも、まだ大丈夫だもん!


子どもの頃からメガネがあったから
迫り来る老眼の恐怖は特にない(菜穂子)


美樹: 菜穂子ちゃんはメガネ人生が長いって聞いたけど、近視?

菜穂子: 私、生まれつき目が悪くて、「遠視」と「乱視」なんです。3歳からメガネをかけてるの。

恵利: あら、そうなんだ〜。

菜穂子: 遠視は近くが見えない。乱視は、物がブレて見えてしまう感じですね。だから、手元の小さい物は、コンタクトかメガネをしないと、昔から全然見えないです。

小さい頃はさらに「斜視(しゃし)」という、片方の目が内側に寄ってしまい、両眼の視線が合わなくなるという目の病気もあって。親が、3歳くらいの時に遊んでる私を見て、「あら? なんか片っぽの目が、あらぬ方向を向いていておかしい」みたいな感じで、大学病院に連れて行かれ。

それで、結構たくさんの目の矯正をしてきまして、メガネは3歳からかけてるし、小学校に入ってからは、「アイパッチ」っていう大きいバンドエイドみたいなものを良い方の目に貼って、悪い方の左目だけで授業を受けるというリハビリもやりました。もうそれが嫌で嫌でね……。

恵利: うわあそれは。小学生だもん。嫌でしょうね。

美樹: ねぇ。

菜穂子: そう。この話をすると3時間くらい語っちゃうので、この辺にして。高校生からは今までコンタクトレンズをしています。家にメガネもありますよ。だからもう40年、メガネ人生。

美樹: すごーい。

恵利: コンタクトって右と左で違ったりするの?

菜穂子: うん、左右の度が違うの。乱視の入り方も違うから、それぞれ違うレンズ。

恵利: そうなんだ!

菜穂子: コンタクトレンズのおかげで、私は、右目は1.0くらい視力が出るんですよ。でも左目はレンズを入れても0.5しかないんです。

美樹: なかなかハードな視力人生だね。

菜穂子: コンタクトレンズやメガネがあるから生きていけますね。よく「震災の時に真っ先に持って行くもの」とか「無人島に持って行くもの」という話あるじゃないですか。私はメガネですね。ないと見えない。生きていけないので。無人島で、メガネがなかったら火が起こせない、そういう感じですね。

美樹: メガネは、自分の視力に合ったメガネを、きちっと作ってるの?

菜穂子: 40年にわたりずっと作ってる。ところがね、昔はメガネってすごい高級品だったんですよ。私の子どもの頃は、メガネのフレームに左右のレンズを入れて、7、8万円したと思うんです。もっとしたかも。

美樹: そんなに?!

恵利: 高い、高い。

菜穂子: 私が自分でメガネとか買うようになった大学生の頃でも、4万くらいしたんですよね。ところが今、メガネって3,000円で買えるでしょ。

美樹: 買える、買える。

恵利: 度が入ったやつ?

菜穂子: もちろん、度が入って。「JINS」とか「ALOOK」というような、安いメガネ屋さんが増えたんです。だからメガネは、信じられないくらい安くなったんですよね。

恵利: そういうメガネ屋さんは、社会貢献に近いものがあるね。メガネユーザーとしては「待ってました!」って感じじゃない?

菜穂子: 本当にそう。私のレンズって、強い遠視+乱視という特殊なメガネなんですけど、注文してからメーカー在庫を取り寄せなので、昔は2週間かかってた。数年前でも1週間以上かかってたんですけど、今年「ALOOK」という大きいディスカウント系のメガネ屋さんに行ったら、なんと生まれて初めて、店にレンズの在庫があった。

その場でメガネ作って「お渡しに30分かかります」って言われて、いやーあるだけですごいよって、もう泣きそうになりました。メガネ業界の進化、ほんとすごいと思って。

美樹: へぇ~。

恵利: イノベーションだ。

菜穂子: すっごいイノベーション起きてると思いますね。さっきの、2,000円か3000円で文房具屋で売ってるメガネも、昔はそんなものなかったですよ。雑貨みたいにかわいい。メガネはすごく身近になってるし、オシャレに、かわいくなってる。

恵利: なるほどー。

美樹: 私の友人で、20年ぐらいメガネのブランドをやってる友人がいるんです。その子たちは逆にね、ある程度の年齢の方に合うようなきちんとしたデザインのメガネを、自分たちでデザインして、福井県の鯖江(さばえ・メガネの産地)で作ってもらうということをやっているんだけど。価格は4~5万円はする。

逆にファッションとして、今は「高級なメガネ」が生きてるということになるのかも。

菜穂子: なるほどね。バッグやジュエリーと同じで、安い物が増えた。安いほうのラインナップがすごい広がったということかな。上の方は、鯖江で職人が手作りしているもの。立派なものも生き続けているんですね。

恵利: そうなると、みんなが「複数持ち」できるようになって来るよね。

菜穂子: そうなんですよ。私もその店に在庫レンズがあった時に、嬉しくてつい2個買っちゃった(笑)。40年メガネかけてて、こんなこと初めて。

恵利: 昔だったら16万円だ(笑)

菜穂子: ぎゃー。しかも昔だったら注文して、仕上がりまで2週間お待ちするものだったのに。なんかその日のノリで2個買っちゃいましたね。メガネ業界すごい進化してるわ~、と思いました。

美樹: もともと遠視で手元が見えない人は、老眼になったらどうなるの?

菜穂子: メガネの種類が変わるだけですね。あと、コンタクトレンズの種類が、遠近両用に変わるのかな。40年間、眼科にも定期的に通い続けてますけど、お医者さんからは20代の時にすでに「40歳過ぎたら老眼に変わるよ」って言われてた。だから「そっか、変わるのか~」「その時はレンズを入れ替えればいいんですね」みたいなライトな感じです。

美樹: もともと目が悪い人は、老眼に関しても抵抗はないってこと?

菜穂子: もう20代の時から老眼予備軍みたいな感じですからね。覚悟はとっくに決まってますね。

恵利: 見え方はまた変わるのかな。

菜穂子: あ、それは変わると思います。やっぱりレンズの種類が違うので。

恵利: 裸眼の見え方は?

菜穂子: いや、そもそも裸眼で生活できてないから。「迫り来る老眼の恐怖」とかは、よくわかんないのですよ。

恵利: そうか、その感覚はないのか!

美樹: そもそも裸眼で生活してない人も、世の中にはいるのよ。

恵利: 不思議! すごい不思議。

菜穂子: コンタクトレンズを入れないと、鏡の中の自分の眉毛も描けないですからね。書いたものが見えないからペンも持てないし、スマホの文字も見えない、打てない。包丁を持つと手を切るレベル。

恵利: すごい……、衝撃……。

菜穂子: 寝る直前にレンズを外して、起きて最初にレンズを入れるんです。

美樹: 3人の中で一番目に関しては大変な人ですね。

菜穂子: 医療器具ですね。ないと生きていけない。「心臓にペースメーカーを入れてます」とか「血管にステントを入れてます」という人がいるけど、それに近いものがあるんでしょうね。もし、寝る時もずっとつけていられるコンタクトレンズが開発されたら、それをつけっぱなしで寝るんだと思います。今は一応、寝る時は外さないといけないので。

恵利: ずっと身体に何かが入っているのは、怖くない……?

菜穂子: 怖いとかはないですよ。コンタクトレンズも25年してますから、慣れも慣れ。自分の身体を動かすための道具、相棒って感じです。

っていうか、そうかあ、逆に自分の特殊性がわかりました(笑)。人から見ると怖かったりするんですね。面白いなあ。

 

メガネに合わせて
楽しめるファッションもある(美樹)

美樹: さて、老眼鏡の話といえば……。

菜穂子: 池田美樹先生のお話が火を噴きますね。

美樹: はい、そうなんですよ。

恵利: 先生は(笑)、いつから?

美樹: ちょっといつかは覚えてないんだけど、薄暗い所で「ポラが見えづらいなあ」って思ったのが最初。雑誌の撮影で、テスト撮影にポラロイドカメラを使っていたんです。ペリッて剥がすタイプのポラね。

菜穂子: 撮影でポラを切ってるのって、2003年頃までじゃないですか? 15年ぐらい前。美樹さんは30代半ばの時かな。

美樹: そんな頃かも。「ポラが暗い所で見えづらい」って言いながら、窓際に持って行って見るようになったとき、『裸眼でポラが見えないなんて、私、もう業界人として終わりだな』って思ったのよ。正直なところ。

菜穂子: なるほどねえ。

美樹: それで、だんだん、だんだん、「最近、目が疲れるようになったなあ」「パソコンを見るとチカチカして見えるなあ」「文字がキラキラして見えるなあ」って思うようになって。

菜穂子:ふ~ん。

美樹: それであるとき、同い年の友達の所に遊びに行ったら「ちょっと、これかけてみ」って言って、老眼鏡を渡されたの(笑)

恵利: さっき、私がやられたやつ(笑)

美樹: その時のことは過去記事「衰えてゆく自分を受け入れるということ。」も参照していただきたいんですけど。まあ、かけてみたら、あまりにも文字も、モノもくっきりと見えるので「私のこの数年間はなんだったんだ!」となりまして。「わたくしは老眼である!」ということをハッキリと自覚いたしました。

菜穂子: かけさせるほうは愉快なんですよね〜。初めてメガネかけた人が「わわわ~」「見える見える」「似合う? 似合う?」とか言ってるの見てるのって、楽しいんですよ(笑)

美樹: 私も恵利さんと同じで、最初はすごい抵抗があったの。でも48歳ぐらいの時に初めてメガネを買ってみて、かけたとき、写真を撮ってFacebookにアップしたら、みんなが「メガネ少女!」とか言ってくれて、「いいね!」がいっぱいついたの。

それで「あ、なるほど! ファッションアイテムとして捉えればいいんだ」って、その時に気持ちが切り替わったかな。

菜穂子: ツッコミがひとつあって、「少女」じゃないけどな!っていう(笑)。「オリーブ少女」をいまだ引っ張りすぎています。

美樹: いやいや、一生「少女」ですから。

恵利: お上手なまとめで(笑)

菜穂子: 美樹さんがメガネを買う前のエピソードで、私ひとつ覚えてることがあるんです。美樹さんとディナーに行った時、暗いレストランで「メニューが見えん」「もう選べない、放棄。なおちゃん選んで」とか言われて。「姉さん、それ老眼ですよ」って言ったら、「いや、老眼じゃない」「老眼の『老』がヤダ」って言い張ってた(笑)。

それで私が「今は『老眼鏡』じゃなくて、『読書用メガネ』って言うんですよ」って言ったら、「あ、それなら買ってもいい気がする」っておっしゃってました。そして美樹さんはその後にリーディンググラス(読書用メガネ)を買って、今もずっとそう呼び続けてるっていう。

美樹: そうなんですよ。今は「リーディンググラス」って言うんですよね。

恵利: あ、そういう意味なのか! 「読書用メガネ」の「リーディング」ね。

菜穂子: 英語でね。私はその言葉を知ったきっかけがあって。実はうちの母がやっぱり同じように、老眼に抵抗してたんですよ。洗ったはずの白いまな板に、ごはん粒や玉ねぎなど、白い物が残っていて「お母さん、このまな板、洗えてないよ」って言ったら、「あら、洗った」とか言って、見えてないっていうのに本人も気付いて。それでメガネ屋に連れて行ったんです。

その時は銀座の三越に行ったのですが、メガネ屋さんのダンディなお兄様に「老眼鏡ください」と言ったら、「はい、読書用メガネでございますね。かしこまりました」って答えてくれたんですよ。私もびっくりして。でも母がその時、ちょっと嬉しそうにしたのを覚えていて。これも15年くらい前の話かな。

恵利: かわいいね(笑)

菜穂子: その時の記憶があって、だから美樹さんにも「読書用メガネをお作りになったらどうですか?」って言ったんです。それで気分がちょっと良くなるよね。知的な感じもして。

美樹: そうなんです。

菜穂子: ネーミングは大事よね。

美樹: 私もその時のことをやっぱり覚えていて、電車で帰りながら「リーディンググラス」って検索したもん。

菜穂子: うんうん。

美樹: それで、Facebookで「いいね」って言われたのを皮切りに「なんだファッションアイテムじゃん」って思ってからは、めちゃめちゃいっぱい買ってます(笑)

恵利: へえ〜! そうなんだ!

美樹: いっぱい持ってるんですよ。普段のお気に入りはコレ、休みの日にはコレをかけようとか。今は楽しんで買ってます。

菜穂子: 服とコーディネートできますしね。素敵です。

美樹: たまにメガネを忘れて出かけちゃうことがあって。その場合は文房具屋さんに走って買ってくれば済むので、すごいラク。

私が最近、気に入ってかけてるのは、元ピチカート・ファイヴの野宮真貴さんがプロデュースされた「JINS」のメガネ「BIJIN READING GRASSES(美人リーディンググラス)」というものなんですけど。「これは野宮真貴さんがプロデュースしたメガネなんだ!」って思うと、なんか、かけてても嬉しいっていう。

菜穂子: オシャレ番長の野宮真貴さん。あの方は50代ですか?

美樹: 今、57歳だそうです。

菜穂子: 57歳であの風貌。美しいわあ、ほんとに。

美樹: 野宮さんが、自分の納得いくメガネが欲しいなと思って、自分でJINSに企画を持っていったんですって。

恵利: すごい。いい話!

 

写真は、池田美樹のリーディンググラス・コレクションと
同居猫のルル様。

 

美樹: 「大人になったから、このファッションアイテムが必要」と思えば、リーディンググラスに抵抗もなくなると思うんだ。私は、メガネをかけた時と、かけてない時のファッションも変わってくると思ってる。

恵利: いいね、いいね。

菜穂子: 確かに、メガネが重みあるから、全体のバランスが変わりますね。メガネで顔周りが締まるし、似合う髪型も変わるかもしれない。ピアスとかイヤリングのバランスも。

美樹: まさにそうですね。そして、メガネをかけたからこそ似合う服もあるんです。私もいくつか、そういう服を持ってる。楽しみが広がるって思うと、恵利さんも怖くなくなるわよ!

恵利: そうね。じゃあ、まずは文房具屋に……。いや、本当に必要なんだろうか(苦笑)

菜穂子: まだ抵抗してる(笑) 本当に必要か、ちょっと1個、買ってみて、会社の机に転がしておいてみたら?

恵利: そうする、うん。

菜穂子: ということで。以上、7月の対談でございました。

 


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