2018年06月02日

池田美樹のおんな旅・初夏の美味が獲れっ獲れ! 南房総で楽しむ大人の女の「狩り」

おんな旅。それは、何もかも知り尽くした女を心から満足させる、再発見の旅。

池田美樹のおんな旅、今回は初夏の南房総に出かけます。


短い休暇を使って南房総に出かけてきました。南房総ってどこを指すかご存じですか? 恥ずかしながら私は詳しく知らなかったのですが、千葉県の南部にある館山市、鴨川市、富津市、南房総市、鋸南町を指すのだそうです。
 

都内からだと行き方はたとえば2通り。神奈川県横須賀市の久里浜港から東京湾フェリーに乗ること約40分、千葉県富津市の金谷港まで。あるいは、東京駅か新宿駅から高速バス「なのはな号」に乗ること約2時間、千葉県の館山まで。

どうやって行くかはお好みですが、片道720円で海トリップ気分が存分に味わえる東京湾フェリーに乗って行くのがおすすめです。

時刻表など詳しくはこちらへ。
東京湾フェリー
http://www.tokyowanferry.com/

久里浜〜金谷を1日約14往復している。

海の上に船の描く航跡を見ていると旅気分が盛り上がってくる。

さて、今回、南房総に出かけたのは「狩り」をするため。おっと、勘違いしちゃあいけませんよ。今回狩るのは「トウモロコシ」と「ビワ」。

5月にトウモロコシ? 早いわね、と思ったかたは鋭い。そうなんです、通常、秋口に旬を迎えるというイメージのあるトウモロコシですが、私の伺った安西農園さんの販売拠点である「百笑園」のトウモロコシ「味来」は、5月下旬から旬を迎えるそう。

実は、食材の中で何が一番好きかと聞かれたら迷いなく「トウモロコシ」と答える私。今年もいち早くトウモロコシを食べるために、先週、収穫祭を行ったばかりという味来の収穫体験をしにここへ来たのでした。

畑に案内されて驚いたのが「あれ、トウモロコシって、こんなに背が低かったっけ…?」

思い描いていたトウモロコシに比べて背が低いのでびっくり。

「風などの影響を受けにくく、また、収穫もしやすいため背を低くするよう改良されてきた品種なんです」と、畑の主である安西淳さん。

安西淳さん。NPO法人南房総農育プロジェクト所属。「農育」活動に力を入れる。

できるだけ大きいものを選んで収穫してくださいね、というアドバイスを受けて畑に入ると、強くなってきた日差しの中、葉を揺らしてさあっと気持ちのいい風が吹いていきました。

実をしっかり持ってポキッと折るだけ。簡単。

世界最古の穀物といわれるトウモロコシ。古代も、世界のどこかでこうやってトウモロコシ畑に同じ風が渡っていったに違いありません。

百笑園さんでは2本収穫して600円。足りない場合は売店で買い足しもできるので安心です。今回は特別に、焼きトウモロコシを作っていただきました。味来は糖度が高い品種なので、生でも食べられますし、焼く場合はさっとあぶるくらいで十分。醤油はお好みで。

生で食べても甘い! 美味! 糖度がなんと19度を記録したこともあるとか。

焼く場合は、さっと醤油を塗って軽くあぶる程度で十分。

さっそく、持ち帰った味来を、茹でて焼いてビールでしっかりと味わいました。うーん、満足!

百笑園さんでは、このほかにも年中、何かの収穫体験ができるのだそうです。今度はオクラやキュウリ、伏見とうがらしなどの6月〜9月の夏野菜か、パクチー、ブロッコリなど12月〜3月の冬野菜もいいなあ。

百笑園 Facebook
https://www.facebook.com/Hyakusyouen/

 

さて、私はもうひとつの「狩り」に向かいます。今度は「びわ」です。

お伺いしたのは南房総市の里見農園さん。知らなかったのですが、千葉県は長崎県に次いでびわの生産量国内2位で、房州びわとして知られているのだそうです。千葉県のこの地域が北限とのこと。これも知らなかった!

最寄りのJR岩井駅から送迎(要予約)をしてもらえるのですが、車は険しく細い山道をぐんぐん上る、上る! もはやこの往き道だけで何かのアトラクションではないかというくらい。

びわがたくさんなっていました!

こんなに大きくて立派な実、都内のフルーツ店で買ったら…ゴクリ。

びわは30分2,200円でもぎ放題食べ放題。気候の影響を受けやすく、今年は全体的に不作と聞いていたのですが、そんな話もなんのその。ひとつの木からこんなにたくさんの実がなるの? というくらい、枝をのばし葉を茂らせ、びわは生命力いっぱいにたくさんの実を抱えています。

すでに丁寧に紙のカバーがかけてあるので、もぐのは簡単。重力に従って下向きになっている実を直接触らないように枝を持ち、枝の根元をちょっと上向きにしてやると簡単にもぐことができました。

太陽の光を燦々と浴びて健康に育っています。

びわの皮むきはお尻から、が鉄則。皮をむいたら、ガブリとかぶりつきます。あーーー、甘いっ!! ジューシー!!  斜面で海風を受けて、たっぷりの日差しを浴びて育ったびわの美味なこと…!

思わず「甘いーーーっ!」と叫んでしまいました。30分で20〜30個も食べる猛者もいるとか。

「コレ、都内のS疋屋で買うといったいいくらなの…!?」と、頭の中で計算してしまうのは、酸いも甘いも知り尽くした女の悲しいサガ。「で、いくつ食べると元が取れるのかしら?」と、30分という時間をめいっぱい使ってその蜜を吸い尽くします。

実によっては酸味が強いものもあるのはご愛敬。なんてったって、選び抜かれてきれいに箱に収まったフルーツはもう見飽きるほど見てきた大人の女。自らの手で木からもぎとった実の甘美な味わいには、いくらでも責任を持ちましょう。

びわ狩り里見農園
http://biwagari-satomikan.com/loquat.php

千葉県と言えば…チーバ君!

「○○狩り」なんて子どもっぽい遊び、もう卒業したわ、なんて思っていませんか? いえいえ、大人の女こそ、改めて「狩り」を見直したいもの。さっきも言ったけど、キレイに整えられたものはもう、飽きたでしょう? 

自然に育つものを自らの手でワイルドに収穫していただく。これこそ、大人の女の満足できる新・アトラクションと認定いたしましょう。


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