2018年02月05日

40代ファッション、何を買っていいかわからない!?

文/編集部

40代女性のファッションについて語ろう

池田: 「Beautiful 40’s(ビューティフル・フォーティーズ)」、第2回目ということで。

守山: はい。今回は40代女性のファッションについて話したいと思います。この話をしようと思ったきっかけは…美樹さんのほうで「気づき」があったんですよね?

池田: そうなんです。私、本業で35歳以上の女性たちを集めた「読者モデル組織」をやっているんですね。その方たちに悩みごとのアンケートを取った際に「40代になったら、どんな服を着たらいいか、まったくわからなくなった」という回答が、あまりにもたくさんあって。確かに自分もそういう時期を経てきたなぁ、と思ったんです。菜穂子さんはどうでした?

守山: その質問、よく聞きますね。私は36歳くらいの時に、やっぱり着るものがよくわからなくなった時期があって。いろんな工夫というか、あれこれ努力をして乗り切った事例があるので、今日はそれをお話しできればと思っています。

池田: そうですね。私も、もがいて、もがいて「40代、これが自分の正解かな」というところにたどり着いた。後ほどそれをお話ししていきたいと思います。

 

雑誌を活用して自分のスタイルを探す

池田: さっき菜穂子さんは「36歳の時にファッションの転機が訪れた」とおっしゃっていましたが、40代になった今はどうですか?

守山: はい、今40歳なのですが、すごく落ち着いて、自分らしいファッションを楽しめています。

池田: 確かに毎回会って、違う服を着てても「あ、これは菜穂子さんだな」という服装をしてるな。と、いつも思っています。

守山: わー! 嬉しいです。ありがとうございます!

池田: どうやってそれを乗り越えてきたか、教えてください。

守山: さっき言ったとおり、36歳の時と、あと昨年…会社から独立して、人前に出たり、セミナーの先生をすることが増えてきた時。2回「山」があったんですけれども。同じような乗り越え方をしたんです。どうやったかというと、すごくアナログな手法ですけれど「スクラップ・ブック」を作りました。

池田: うわ! スクラップ・ブックなんて、私、小学生以来、やってなーい!

守山: そうなんですよ(笑)。どうやったかというと、まずファッション雑誌をたっくさん買ってきました。これはやっぱり、自分がファッション雑誌に関わって来た経験から、とにかく「数」をたくさん見るということが、すごく大事だと思ったので。例えば「Domani」「Precious」「VERY」「STORY」「Marisol」「InRed」「LEE」など、30〜40代向けのファッション雑誌がたくさんあると思うんですが、10冊くらいまとめて買ってきました。

池田: ファッション雑誌を「10冊もまとめて買う」なんていうことは、普通はなかなかしないと思う。

守山: そうですね。重いのでAmazonで(笑)配達してもらう感じですけれども。

池田: 価格的には?

守山: 10冊買っても、7,000円とか? 間違ったカーディガン1枚買うより、安い値段ですよね。

池田: 確かに!

守山: 「この服、無駄になった…」なんて思う前に、まずファッション雑誌をがっつり買ってくる。それで、全部のページをサッサッサッサと、ハイスピードで見て行って、好きなページを切り抜いて行きます。

池田: 切り抜く!!

守山: 切り抜くのがポイントです。

池田: 付箋をつけるのじゃダメなんですか?

守山: 付箋じゃダメなんですよ、これが。付箋だと、同じページにいくつか載っている他のコーディネートも見えてしまうので。1体ずつ切り抜いて行く、というのが重要ですね。私は、雑誌1冊の中で切り抜いたコーディネートを見て、自分がすごく着たくて「今後、こういう女性像でやっていきたいな」と思う服は、2コーディネートくらいしか見つからなかった。

池田: 1冊につき2コーディネートしか見つからない!?

守山: そうですね。

池田: そんなものなんですねえ。

守山: そんなものなんですよ! 仮に5、6体、切り抜いたとしても、後で見返すと「あっ、やっぱりこれはないな」なんて思って。厳選して「自分が本当にこういう服装をしたい!」という写真を、2コーディネートくらい残す。それで、そのファッション雑誌、全部から切り抜いた20体くらいのコーディネートが手元に残るんです。次はそれを、ジャンルごとに分けてみました。

池田: ジャンルって、例えば?

守山: 「カジュアルなスタイル」「デニム+ジャケット」とか、何でも。例えばボーダーのTシャツなど「カジュアルスタイル」で、ひとくくり。それから「お仕事スタイル」、ジャケット、タイトスカートとか、しっかりした格好で、もうひとくくり。自分で分類していきます。そして、その分類ごとにスクラップ帳に貼るんです。ぺたぺたと。こんなやり方をしていました。さらに、貼ったものを常に自分で見るようにするんです。他の雑誌を見ることがあったら、また切り抜いて、貼る。

池田: どんどんスクラップを増やしていく。

守山: メーカーさんから、カタログが送られてきたりしますよね、シーズンごとに。そういうのも見て、すごく好きなコーディネートがあったら、切り抜いて貼る。という風に、拡充していきます。

池田: そうすることで、何がわかるんですか?

守山: 「自分が何を着たらいいか」が、わかるようになるんですよ!

池田: へえー。なんだか意外と、簡単な方法ですね。

守山: そうなんです。先ほど、一番最初の皆さんの「悩み」が、「何を着たらいいかがわからない」だったのですが。わからないものは、わからないんですよね。人も教えてくれないし。待っていたら自然に浮かんで来たりもしないので。わかる努力をしないといけない。ということで、とにかく数を見て、量を見て、その中から「自分は何を一番、求めているのか」を見つけて、自分で可視化していく。この作業をやってみると、非常にスッキリすると思います。「あ、私こういうの好きなんだ!」って、自分でわかるようになる。

池田: それも、パーソナルブランディングで教えてもらった「まず自分を知ることから始める」という考え方ですね。

守山: そうですね。これ、結構ロジカルなやり方だと思うので、男性にもおススメできる手法です。

池田: 確かにそうですね。

守山:周りのお友達とか、ご主人、パートナーなどが「何を着たらいいのかわからない」と言っている時。男性も40代くらいの頃に、わからなくなる時期があるようなので。ぜひ教えてあげて、パートナーやお友達と一緒にやってみるのもおススメです。

 

まず絶対に必要なものは、アレ!

守山: では後半は、美樹さんのおしゃれの秘訣を。「何を着たらいいのかわからない」人たちに向けてのアドバイスを頂きたいです。

池田: いろいろと試行錯誤してきて、わかったことがあるんですが、何よりも服は「サイズ感」と「自分に合ったスカート丈」。

守山: スカート丈!

池田: そう。あとサイズ感は、もう絶対に大切。

守山: サイズ感…。大切だと思います。

池田: ちょっと贅沢に思えるかもしれないんですけれど、私は今、きちんと自分のサイズを測ってお洋服を仕立ててくれるサロンに、年に何度か、服を作りに行っています。

守山: それって、お値段がすごく高かったりしないんですか?

池田: いやいや、それが15,000円くらいからできるんですよ!

守山: そうかー。美樹さんは「いつも体に合った服を着てる」「自分の体形をよく知っている人」というイメージがあります。

池田: そのためにはものすごい努力が必要なんですけど。まず絶対に必要なものが1つあるんです。何だと思いますか?

守山: え。何でしょう。

池田: 全身が映る、鏡!

守山: あ。それは本当に必要ですねー。

池田: 意外と皆さん、持っていないの。全身が映る鏡に、靴まで履いて、自分の姿を映してみる。それで、自分を客観視する。その訓練を続けていくことで、自分に似合うサイズとか丈が、分かってくるんですよ。

守山: いつも、具体的にはどんな感じでやってるんですか?

池田: 前を見て、後ろを見て。靴は絶対に履かなきゃいけなくて。「あ、これ何か、丈が違うな」とか、「このコーディネートは違うな」と思ったら、徹底的に取り替える。ぴったり気持ちに沿う組み合わせを、自分の手持ちの服の中で探します。

守山: まず、手持ちの服でやってみるんですね。

池田: 手持ちの服でも、工夫してもっと素敵に着られるものが、たくさんあるはずなんですよ。あとね、おススメしたいのが、新しく買うんじゃなくて「お直し」。「ちょっと腰のあたりがダブついてるな」と思ったらつまんでもらうとか、「スカート丈がちょっと長いな」と思ったら、ほんの数センチでもお直ししてもらうと、見違えるほど体にぴったり合って、絶対に素敵になるの。近所に「お直し屋さん」って必ずあるんですよ。

守山: 駅ビル内とか、個人の小さいお店とか、ありますよね。クリーニング屋さんでもやってくれるところありますね。

池田: 「自分に合うスカート丈は何センチか」って暗記するくらいでないと。

守山: うわー、それは私も暗記してないですねー。

池田: 私の場合は52cmなんです。それがわかっていれば、お直し屋さんに持って行って、はっきり言える。新しい服を買うときにも、「この丈は何cm?」と訊いたら、お店で教えてくれるし、測ってくれたりもするので。買い物のガイドになっていいですよ!

守山: なるほどね~! ウエストサイズとかだけじゃなくて「丈」が重要なんですね。

池田: 「丈」が重要ですね。あともうひとつ、年齢を重ねたなりに、とっても大切なことがあって。それは「質(しつ)」です。素材の質。もう如実に出ます。同じニットでも、「安いニット」は確実に、安いニットだとわかっちゃうんですよ。大人が着ると。

守山: わかりますねー。わかります!

池田: 逆に言うと、良い素材が似合う年齢になって来ているので。「アンゴラ混」じゃなくて「カシミア」を買うとか。

守山: えへへ。具体的〜♪

池田: そういった工夫をしていくと「大人の女性に似合う服選び」ができると思います。

守山: いつもと同じグレーのカーディガンでも、素材が変わるだけで、ぐんとリッチになりますよね。

池田: もう、全然違いますよ! だから「ぴったりサイズ」「自分に合った、ぴったりな丈」、それから「上質」。この3点を意識して頂ければ、ごくシンプルな服でも、とってもかっこいいです。あとは、それに「大ぶりのアクセサリー」。これが大人の余裕ですね。

守山: なるほど。素敵ですね!

池田: シンプルな服で、アクセサリーを色々、取り替える。アクセサリーって、1枚お洋服を買うくらいの威力がありますので。しかも今、安くていいアクセサリーは、たくさん売ってるじゃないですか。色々と試して遊ぶっていうのもおススメですね!

守山: アクセサリーを替えるだけで、がらっと雰囲気が変わる。これ本当に、ファッション雑誌の編集テクニックでもあります。

池田: まさにそうですね。

 

自分が変化していることを知る

守山: ということで。今回の「Beautiful 40’s」第2回、いかがだったでしょうか。

池田: ファッションの話だけど、結局、2人の言ってることは、根底では同じ思想でしたね。

守山: そうですね。やっぱり「自分をよく知ること」。これは本当に大事だと思います。

池田: 「自分をよく知ること」の中に、「自分が<変化していっている>ということを知る」のも加えたいな。

守山: あ、それ面白い考え方ですね。

池田: やっぱり30代と40代で、女性は全く違うので。「その変化していってる」ということを、受け入れる。

守山: そうですね。あと「楽しむ」。

池田: そして「認める」。そうすると、40代を楽しめるんじゃないかな。

守山: 「昔は似合っていた洋服が、似合わなくなったわ!」って、そのまま受け止めればいいんですよね。抵抗しないで。

池田: そう。そして「今の自分に似合う服って何かな?」と考えると、新しい楽しみができるじゃないですか。

守山: その考え方、素敵です〜。

池田: 40代って、上質な素材が似合うようになる、本当にスタートの年代だと思うので、ぜひ皆さんにチャレンジして頂きたいです。ファッションの話が尽きないので、次回もお話しましょうか。

守山: はい。次回は3月。もうちょっと具体的な「じゃあ、どういうものを買ったらいいの?」という話をしていきたいと思います。

池田: そうですね。次回もぜひ、よろしくお願いします。

守山: ありがとうございました!


※この記事はサウンドマガジン「Beautiful 40’s」の書き起こしで、2016年2月に収録されました。

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Beautiful 40’s まとめページはこちらから

※この書き起こしはテープ起こし専門ブラインドライターの松田昌美さんにお願いしました。視覚障がいのある松田さんのブラインドライターというお仕事についてはこちらから

写真/池田美樹(編集部)


2018年02月05日 Posted by miki | カテゴリー: Fashion | タグ: ,

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